ご縁婚〜クールな旦那さまに愛されてます〜
今夜は、今日私が接客したカップルについて話している。
「彼女さんが、お父様とあまり仲が良くなくて、これを機に仲直りしたいらしいんです。お父様がよく飲む銘柄を教えてもらって、気に入ってくれそうなものをオススメしたんですけど、喜んでもらえるといいな」
ベアティチュードで式を挙げるカップルが、引き出物を選びに来ることも多い。今日のふたりも式を控えていて、打ち合わせのついでに寄ってくれたのだ。
お父様へのお酒は、引き出物とは別に購入してくれた。これからは仲良くしたいという思いを込めて、お父様が好きな日本酒をプレゼントするという彼女の気持ちがとても素敵。
その大切なきっかけに、飛高酒蔵の一本を選んでくれたというのは、とても嬉しいこと。だから私も、あれこれ悩んで真剣に選ばせてもらった。
可愛らしい彼女の姿を思い出しながら、顔をほころばせて話していると、隣に座る朝羽さんが「そうか」と言って頷いた。
以前と変わらず言葉少なな彼だけれど、ひとつだけ変化がある。それをじっと見つめていると、私の視線に気づいた彼が、お猪口を片手にこちらを向く。
「どうした?」
「……朝羽さん、最近家でもよく笑ってくれるようになったなと思って」
「彼女さんが、お父様とあまり仲が良くなくて、これを機に仲直りしたいらしいんです。お父様がよく飲む銘柄を教えてもらって、気に入ってくれそうなものをオススメしたんですけど、喜んでもらえるといいな」
ベアティチュードで式を挙げるカップルが、引き出物を選びに来ることも多い。今日のふたりも式を控えていて、打ち合わせのついでに寄ってくれたのだ。
お父様へのお酒は、引き出物とは別に購入してくれた。これからは仲良くしたいという思いを込めて、お父様が好きな日本酒をプレゼントするという彼女の気持ちがとても素敵。
その大切なきっかけに、飛高酒蔵の一本を選んでくれたというのは、とても嬉しいこと。だから私も、あれこれ悩んで真剣に選ばせてもらった。
可愛らしい彼女の姿を思い出しながら、顔をほころばせて話していると、隣に座る朝羽さんが「そうか」と言って頷いた。
以前と変わらず言葉少なな彼だけれど、ひとつだけ変化がある。それをじっと見つめていると、私の視線に気づいた彼が、お猪口を片手にこちらを向く。
「どうした?」
「……朝羽さん、最近家でもよく笑ってくれるようになったなと思って」