彼は高嶺のヤンキー様5(元ヤン)
「ということがあったんです。」
「素敵!風紀委員みたいじゃなーい!」
「そりゃいい!いっそ、龍星軍の腕章をつけて活動すりゃいいな~」
「名付けて、子供パトロールってか!?わははは!」
「また巻き込まれおって・・・」
フェリチータに、瑞希お兄ちゃん以外の先輩方がそろっていた。
烈司さんのお迎えで帰ってきた私。
迎えに来てくれた時、奥さんのただならぬ様子に気づき、説明を求めてきた男前の先輩。
結果として、帰宅してから何があったのか話す羽目になったのだが・・・
「凛たん、不法駐車を倒すとはやるじゃねぇか!」
「可愛い顔してやることが偉いわぁ~」
「フン!どうせなら、正規の金額で請求せんか!」
「わはははは!ナンバーは抑えてんだから、俺様が取り立ててやるぜ!!」
「お手柔らかにお願いします。」
(なんか、話がおおげさになっちゃった・・・・)
瑞希お兄ちゃん抜きで盛り上がっている先輩達。
「だけど、会長夫婦にも困ったもんだなぁ~チョコちゃん=凛道蓮たんに結びつかないか~?」
「いやーん、気持ちわかるぅ!あたしの時も、なかなか女の子認定されなかったもん♪」
「お前は無駄にイケメン面だから、モニカ。」
「わははははは!凛助、1人2役だなー!?」
(今もそうだけどな・・・)
〔★このままでは1人で3人役だ★〕
「それで?凛たんはパトロールに加入したいの?」
「加入も何も、あっという間に腕章をつけられただけです。」
「この腕章、可愛くなーい。モニカちゃんがアレンジしちゃおうか?」
「やめろ。どうせ、瑞希が返しに行くんだ。」
「わははははは!パトロールなんぞ、金にもならねぇしな!」
「あの・・・瑞希お兄ちゃん、パトロールを断ってましたが・・・以前から、誘われているんですか?」
「そりゃあ、瑞希は優しいからな。」
「烈司さんも優しいですよ?」
「あーん、モニカちゃんは?」
「モ、モニカちゃんもだよ?」
「俺は?」
「俺様もだろう!?わははは!」
「う・・・や、優しい・・・?」
「何で疑問系だ、凛道・・・!?」
「わははははは!」
「ぎゃー!ごめんなさ、ごめんなさい!優しいです!」
〔★凛は強引にまとめた★〕