彼は高嶺のヤンキー様5(元ヤン)
「言われてますが・・・」
「ならばこの話は終わりだ。ただでさえ、面倒に巻き込まれやすいんだぞ。」
「あら、心配なのーイオリン?」
「俺は、こちらにも迷惑がかかると困ると言ってるだけだ!」
「わはははは!」
「どうせ首ツッコむなら、凛たんは『町内のパトロール』をしてた方が良いぜ?」
「いいわね!それならモニカちゃんは、凛ちゃんのためにパトロールのお洋服を作ってあげるわ!」
「ふむ、凛道は年寄りウケはいいからな。大人の目があるから危なくなかろう。」
「わははははは!!」
私の意志を無視して、さりげなく決める先輩達。
「・・・そう言って、僕がいないうちに、みなさんだけでMESSIAHに説教しようと思ってるんじゃないですか?」
あまりにも上手に話題を変えたので、そのことを指摘する。
「う!?や、やーね!そんなことないわよぉ~おほほほ!」
「凛たん疑いすぎだぜ☆」
「俺達はそこまで暇じゃない。」
「わはははは!説教なんかするかよ!半グレは凹るのが早い!」
「暴力に訴えるんですか!?」
〔★乱暴な解決法だ★〕
疑う私に、4人は誤魔化すようにしゃべる。
「でもでもぉ~凛ちゃんの防犯上の安全を考えれば、パトロールの人達と顔見知りになっておくのは悪くないわぁ~」
「え?」
「ならば、夏休みだけの期間限定で参加させるか。」
「ええっ!?」
「じゃあ、会長さんと瑞希には、俺が上手く言っておくぜ。」
「ちょ、勝手に決めないでくださいよ!」
「わはははは!良い女がいたら紹介しろよ、凛助!」
「絶対、紹介しません!」
「凛ちゃん、パトロール用のシャツの色、どれがいい~?」
「だから、なんで参加する方向になってんですか!?」
最後まで私の意見は重視されることなく、パトロールへの参加が決定した。
~事件にからむ美女(!?)出現!4代目のヒミツの捜査!!~完~