彼は高嶺のヤンキー様５（元ヤン）

「だ、大丈夫ですよ！ヤマトはともかく、つなぐとは初めての共同作業なので、頑張っていきたいと思います。」

「ふふふ・・・まるで結婚式のケーキ入刀ですね？」

「どんな例えですか、つなぐ！？」

「チョコ、そいつ本当に友達なのか？ホモじゃないよな？」

「違います。」

「俺、ホモじゃないですもん！ねぇ～ぼっしー♪」

「そ、そうですよ！」

（ホモも何も・・・戸籍は女性だけど、実際は正式な性別は決まってからね・・・。）



〔★セーフラインだ★〕



「本当にこいつらは大丈夫なのか、チョコ・・・！？」

「だ、大丈夫ですよ！２人共ちょっと変わってるだけで、悪い子じゃないです！信じて下さい！」

「・・・・チョコが言うなら、そうするが・・・・」

「まぁ・・・チョコ君の友達ならいいか。」

「友達だからな。」

「我が君～アウェイ感が半端ないです～」

「うはははは！厳しいのぉ～！」

「あ、あの！どうかこの２人とも、仲良くお願いします！」



必死の思いで頭を下げて頼めば、警戒していたホームレスの皆さんが折れてくれた。



「・・・そうまで言うなら、仕方ねぇーな。」

「チョコちゃんの頼みだもんな？」

「そうそう、大人が合わせてやらなきゃな。」

「勝手な行動をとるなよ、お前ら。」

「我が君～超上から目線なんですが～？」

「うはははは！厳しいのぉ～！」

「つなぐも、ヤマトも、年上の方への、口の聞き方に気をつけて下さい！仲良くお願いしますよ！？」

「御意に♪」

「うはははは！」



さわやかなつなぐとにぎやかなヤマトとは対照的に、ホームレスの皆さんの反応は悪かったけどなんとかまとまる。



「うははは！ほな、作戦会議スタートやで！」

「ということで、こちらの資料をご覧くださーい！」



丸山さん達からの同意が得られたところで、作戦会議は始まる。

忍びが用意してくれた資料が、段ボールの家に広がる。

それからの話し合いはスムーズに進んだ。



（２人を丸山さん達に引き合わせるは、うまくいった・・・）



若干の温度差はあったけど、なじんでくれたと思う。

いや、思いたい。



〔★凛は自分に都合よく、言い聞かせた★〕