彼は高嶺のヤンキー様5(元ヤン)
初代総長命令が出こともあって、みんな覚悟を決める。
「あきらめるしかねぇか・・・」
「腹くくったって言えよ、可児。」
「ウェイウェイウェイ!カンナっち、男前~」
「そう言う時は、女前と言うんだよ。長政君。」
「カンナ、俺がフォローするから生き残ろうぜ!」
「ツッコんでやれよ、秀。」
「勉強への力ん興したいからパスさせてくれ、大河。」
「うはははは!」
(よかった。これなら来年は、早く宿題に取り掛かれるよね?)
「しかし、まだ夏休み中だってのに、宿題を終わらせた凛はえらいな~」
「え!?」
仲間に同情していれば、ニコニコしながら瑞希お兄ちゃんが寄ってきてくれた。
「真面目なヤンキーも珍しいが、ちゃんと決まりを守るのは良いことだ!よしよし♪」
「そ、そんなぁ~えへへへ♪」
子猫をなでるように、ナデグリされる。
おまけにほっぺまでプ二プ二され、マッサージを受けているみたいで気持ちよくなる。
「く、くすぐったいよぉ~お兄ちゃん♪」
「あはははは!」
「お、おのれ・・・凛道・・・!よくも瑞希先輩に・・・!」
「ドンマイ、大河。」
「気持ちはわかるけど、ブラコンは仕方ねぇージャン?」
「俺もリンリンと仲良くしたい的な~!」
「見守る愛だってあるさ。ねぇ、カンナちゃん?」
「あたしに振るな、ボケ!」
「凛さんが幸せが、俺の幸せだ。」
「うははは!平和やのぉ~!」
「貴様ら、勉強をする気はあるのか・・・!!?」
「「「「「「「ひっ!?サーセン!!」」」」」」」
「うははははは!」
雑談するみんなに、人が殺しそうな目を向ける獅子島さん。
〔★伊織の目力、後輩達は静かになった★〕