明日死ぬ僕と100年後の君

◇お弁当の中の幸福




コンビニで買ったツナマヨのおにぎり。

それからいちご味のシリアルバーに、フルーツオレ。

わたしの今日のお昼ごはんだ。


今日のというか、だいたいいつもこんな感じ。

愛情は一切こめられていない、薄利多売のコンビニ飯。


前はおばあちゃんがお弁当を作ってくれていた。

でもいつも前の晩のごはんや、朝ごはんの残りものを詰めているだけで、彩りなんて欠片もない見事に茶色い中身だった。


ある時「周りの友だちとちがいすぎて、ちょっと恥ずかしいんだよね」とお母さんに漏らしたら、次の日から朝食分のお金を渡されるようになった。

好きなもの買って食べなさいと言われ、そういうことじゃないんだけどなあと苦笑いしたことを覚えている。

期待した自分がバカだった、とも思った一件だ。


つまり何が言いたいのかというと、お弁当というものは、その家庭の色をすばらしく的確に反映しているなということ。

大小さまざまなお弁当の中には、その家庭の事情が詰まっている。



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