明日死ぬ僕と100年後の君
昼休み、ボランティア部の部室には部員全員がお弁当持参で集まっていた。
明日の活動についてのミーティングということで、招集がかかったのだ。
「つまり明日は、施設の子どもたちと全力で遊べばいいんですね!」
「そういうの俺、得意なんだけどなあ。練習休んでそっち行こうかな」
「柳瀬はすぐ調子に乗って子どもにケガをさせそうだから、野球部の方でがんばってくれて構わないよ」
「おお? 言いやがったな有馬。お前みたいなもやしが、ガキの体力なめてかかるとひどい目に遭うんだぞ」
野球部兼部の柳瀬くんは焼きそばパンを食べていて、彼の前にはすでに空になったのお弁当箱が置いてある。
中身は焼肉、からあげ、ハンバーグだったのは確認済み。
隙間にレタスが申し訳程度に挟まれているくらいで、栄養バランスを無視した肉のオンパレードだった。
さすが野球部。よく食べるなあと感心していたら、実は2時間目の終わりにお弁当を食べ終えているらしく、このパンは購買で買い足したものらしい。
なるほど。縦にも横にも大きくなるのもうなずける。