透明な恋《短》
+透明少女
チャイムが鳴り、担任の先生が教室に入ってくる。クラスの子達はおのおの席に着き、しばらくして先生が教室に入ってきた。
出席が取られ始める。
「えー、伊達。……ん??伊達は休みか??」
「え??休みなの??」
いや、ココに居ますけど。
冷静なツッコミを入れつつ、手を上げる。私はココに居ますよーって、伊達椎名(ダテ シイナ)は先生にまでこんな扱いを受けている。
私の別名は、透明人間。名づけたどこやらさんいわく、存在感がないんだとか。
まぁそれはいいとして今このままでは、出席してないことになる。ソレはまずい。
『あの居ます』
「先生!!」
あまり大声を出すのが苦手な私が一生懸命に出した声は、クラスの子の声で易々と消された。
誰だよ、マジで!!