透明な恋《短》
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一睡も出来なかった。何だこれは、初体験だ寝れないなんて。
凄い隈……。
鏡に映りこむ自分の姿に、愕然とした。とりあえず、コンシーラー使って消すか。
いつもはノーメイクだが、余りに酷い目のとにコンシーラーで隠すことにした。本当は嫌だけど。
重い足取りで学校に向かう。あー、今までなかったはこんな気分……。
「おはよう、だ・て・さん」
昇降口で待ち構えるように、ギャルが四人立っていた。あぁ、倒れそう。
何故彼女たちに、私の姿が急に見えるようになったのかは不明だが、面倒くさそうな予感はプンプンする。
「ちょっと、来てくれるよね」
眠れなかった所為でフラフラな私を、彼女たちは引っ張っていく。あーー、もうどうでもいい。