透明な恋《短》
高校に入学いらい「うわぁ!!いたの!?」と言われるのは慣れっこになった。そんなの慣れたくなかったけど。
チャイムが鳴り、ゾロゾロと席についていく。また授業が始まり、ザワザワトした休み時間。それを繰り返し、やっと放課後。
いやぁ、今日も頑張った。ザワザワとしたあの中で寝るなんて私ずぶと過ぎる。
ガザガザと鞄に持って帰るものを詰めると、教室からササッと退散した。
向かう先は、唯一心安らぐ場所、図書室!!
図書室の一番奥のほう。古書や西洋の書物とか堅苦しい本ばっかり並んでいるエリアにある椅子で本を読むの事や勉強することがお気に入り。
ここは本のジャンルからして滅多に人が来ない。つまり天国。
今日は勉強でもしようかな。ほとんど全教科リスニングで終ったし……。いや、ノートは写したよ??でも、全然頭に入ってこなかった。