いつか恋とか愛にかわったとしてもー前篇ー
「今日の講義は午前中だけだったんだよ。どうせ道場に行くからついでに勝子姫のエスコートでもしてやろうと思ったのに、そんなに暇なの?ってなんだよ。可愛くねーな。ほら、危なそうな女子3人があそこで見張ってるぞ」
勇がちらりと後方に目をやってくすりと笑う。
勝子は後ろを振り向き、校門の陰にひかりたちがいるのを確認する。
「ちょうどよかった。じゃあ私はいいから山城さんを送ってあげて。あとで道場で会おう」
朝の1件があるので、彼女に害が及ばないよう今日は安全を確認できるまで見送ろうと考えていた勝子は、そばにいた山城典子を置いて駆けだした。
その後ろをひかりたちが追っていくのが見えた。
実に素早かった。
「あー、なんだよまったく」
迎えに来たはずの勝子にまさか会ってすぐに立ち去られ、勇は頭をかきながらぼやいた。
勇がちらりと後方に目をやってくすりと笑う。
勝子は後ろを振り向き、校門の陰にひかりたちがいるのを確認する。
「ちょうどよかった。じゃあ私はいいから山城さんを送ってあげて。あとで道場で会おう」
朝の1件があるので、彼女に害が及ばないよう今日は安全を確認できるまで見送ろうと考えていた勝子は、そばにいた山城典子を置いて駆けだした。
その後ろをひかりたちが追っていくのが見えた。
実に素早かった。
「あー、なんだよまったく」
迎えに来たはずの勝子にまさか会ってすぐに立ち去られ、勇は頭をかきながらぼやいた。