いつか恋とか愛にかわったとしてもー前篇ー
その日も授業が終わって急ぎ足で校門に向かっている途中に4人の生徒に囲まれた。
後ろからおもいきりランドセルに飛びかかられて、勇は仰向けに倒れた。
すぐに立ち上がろうとしたが、ランドセルを踏みつけられて動けなくなった。
ランドセルから腕を抜いて立ち上がると、今度はそのランドセルを取り上げられた。
「よーし、持ち物検査しようぜ」
いつもいじめを先導しているリーダーの男子が勇のランドセルのふたを開けて逆さにして振った。
教科書やノート、筆箱なんかが地面に放り出されて、乾いた黄土色の砂をかぶった。
慌ててしゃがみ、散らばった教科書を拾おうとした手を運動靴で踏まれた。
四つん這いになったまま動けなくなった勇の背にほかの生徒が腰をおろし、なにがおかしいのかみんなでげらげら笑う。
「お前も乗れよ」という声で、覚悟してその重みに耐えられるよう、お腹に力をこめた。
けど勇の背は重くなるどころか軽くなり、踏まれていた手も運動靴から解放されて自由になった。
後ろからおもいきりランドセルに飛びかかられて、勇は仰向けに倒れた。
すぐに立ち上がろうとしたが、ランドセルを踏みつけられて動けなくなった。
ランドセルから腕を抜いて立ち上がると、今度はそのランドセルを取り上げられた。
「よーし、持ち物検査しようぜ」
いつもいじめを先導しているリーダーの男子が勇のランドセルのふたを開けて逆さにして振った。
教科書やノート、筆箱なんかが地面に放り出されて、乾いた黄土色の砂をかぶった。
慌ててしゃがみ、散らばった教科書を拾おうとした手を運動靴で踏まれた。
四つん這いになったまま動けなくなった勇の背にほかの生徒が腰をおろし、なにがおかしいのかみんなでげらげら笑う。
「お前も乗れよ」という声で、覚悟してその重みに耐えられるよう、お腹に力をこめた。
けど勇の背は重くなるどころか軽くなり、踏まれていた手も運動靴から解放されて自由になった。