青春の蒼い花

自分でも最近の俺がおかしいことはわかっていた。




そしてあんなことをしてしまうなんて、あほでしかない。




蒼衣に無理矢理キスをした。



蒼衣に合わせる顔がなくてあいつを避けた。



俺は蒼衣のことを妹のように可愛がってきた。



今だって、妹のように思っている。



それでも、他の男を追いかける蒼衣をみているといてもたってもいられなくて、


考える前に体が動いていた。



蒼衣が怖がっているのも感じた。



でも、逃がしたくなかった。



ずっと大切に俺の手の中にしまっておきたかった。




そうだ。



あの時みたいに




大切なものを二度と手放したくなかった。




手放したら、ヒラヒラと飛んでいなくなってしまうと思った。




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