青春の蒼い花
めぐる
忘れられない
退屈過ぎた日常が恋しく感じる。
目まぐるしく変化していった日々に私は疲れてしまった。
たく兄がうちにやってきて
私は毎日彼の言動に一喜一憂して
ここ何年間にはなかった湧き上がる様々な感情に、自分自身に疲れてしまった。
そして、今一番悩ましいのは
高津のことだった。
私は彼のキスをなかったことにした。
すると、あいつもそれを受け入れた。
それなのに私はそのことで胸がチクチクと痛んでいるのを感じている。
なんであいつは私にキスしてきたんだろう?
高津はもしかして、私のことが好きなの?
じゃあ私がしたことは高津を傷つけちゃったの…?
今更聞けれないことばかりが頭の中を回り続ける。
「蒼衣〜、おきなさ〜〜い」
お母さんの声が聞こえてくる。
だけど私はそれに返事するのさえめんどくさくて、重たい体をしばらくてようやく起き上がらせることができた。