青春の蒼い花


正直信じられない。


俺は白石の家を出て、あの車庫を眺めた。

そこにはやはり、あの青い車が止まっていた。



青色…



保健室の先生が言っていたことを思い出す。



「なんで俺、応援なんかしてんだよ。」



そうだ




いつか言っていた。


白石の好きな色。





『好きな色?、青色だよー』



俺はカバンからあるものをとりだした。



「俺だって同じだよ。」


それは白石にあげたストラップだ。

無意識にこの色のストラップを取ろうと粘っていた時を思い出す。





俺だって、白石のことが本気で好きなんだ。






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