青春の蒼い花


「でさ、蒼衣。
部活ないなら、今日一緒に帰らない?車で送って行くから。」



「え?」


「俺も今日このあと直ぐに帰れるようになってて、恭子さんたちにも挨拶したいから、蒼衣の家に行きたいんだけど?」


「そっか…、わかった。」


内心喜ぶ自分がいてびっくりした。

でも、それよりびっくりなのは、たく兄が車に乗っているということ。


高校生までのたく兄しか知らない私は、またしても大人になって遠くに行ってしまったたく兄の姿を見て、ほんの少しだけ悲しくなった。



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