青春の蒼い花
汚い心
今日は久しぶりの登校だった。
まだ頭がクラクラする。
私は重たい足取りで自分の席まで向かった。
その隣にはもうすでに、あいつの姿があった。
「よお、もう良くなったのか?」
こいつは相変わらず元気そうだ。
それに比べて私は
「お前、大分やつれてるな」
言われなくても分かってる。
ここ三日間真面に食事をとっていない。
あんなことがあった次の日、私の目はパンパンに腫れ上がっていた。
こんなんじゃ学校いけないよ。
そう思って立ち上がると、体もズシンと重くて、フラフラした。
そのまま高熱を出し、ぶっ倒れて
やっと熱が下がり、学校へやってきたというわけだ。
でも、本当は学校になんて来たくなかった。
あれほど楽しみで仕方なかった学校が、
ここまで憂鬱になるとは…。
たく兄が来てから、本当に毎日が楽しくて仕方なかった。
うきうきしてた。
だけど、今は英語の授業がないことに、
安心してため息がでてしまうほどだ。
たく兄のあの時の行動がどういう意味であったのかはよくわからない。
ただただあの時に覚えた恐怖が体で覚えてしまっていて、たく兄を見ると声も出なくなってしまっていた。
朝ごはんは母に引っ張り出され、たく兄と向かいあわせの食卓で一緒に食事をした。
たく兄は何もなかったかのように、おはようと挨拶をしてくる。
それに対して私はボソッとつぶやくほどの声で返すことしかできなかった。