青春の蒼い花
「おい、お前、アレどうしたんだよ」
高津が私の鞄を指さしながら言った。
答えたくはなかった。
「ああ、アレね。
アレはー…家に置いてきた!落したら嫌だからね」
「そうか、まーいいけど。
大切に使えよ?俺からの初めてのプレゼントだろ?」
「意味わからないこと言わないでよ。」
麻生さんたちにあれだけ近寄るな話すななんて言われてたのに、どうしても彼を手放せなかった。
こうして今日も彼の笑顔を見れて、話せて楽しいと思っている。
無理だ…私には。
高津は私の友達で
終わりにすることなんてできない。
麻生さんたちに立ち向かう努力をしようと
私はこの時覚悟した。