エリート弁護士は契約妻への激愛を貫きたい
「紗凪との結婚は契約から始まったから、ちゃんとプロポーズをしないでここまで来てしまっただろう?」
私の目を真っ直ぐに見て聖さんがゆっくりと話し出した。
「でもこないだ一緒に指輪を選びに行って私はそれで充分……」
「いや、これは俺の身勝手な気持ちだが、結婚式の前に、そしてこの初めてふたりで迎えた聖なる日に紗凪にちゃんと俺の気持ちを伝えたいと思ったんだ」
聖さんのそんな強い想いを知って胸が熱くなってまた視界が揺らいでいく。
「Douzaine de roses。これはフランス語で十二本のバラを意味していて、ヨーロッパでは婚約式の朝、男性が女性に白い薔薇のブーケを贈る伝統があるんだ」
そんな言葉と同時にスッと私の前に差し出された白い薔薇のブーケ。
「十二本の薔薇には一本ずつそれぞれに意味がある。永遠、真実、栄光、感謝、努力、情熱、希望、尊敬、幸福、信頼、誠実、そして愛情だ」
誰がこんな素敵なプロポーズ予想が出来ただろう。クールな聖さんが私の為に考えてくれたプロポーズ。嬉し涙が頰を伝う。
私の目を真っ直ぐに見て聖さんがゆっくりと話し出した。
「でもこないだ一緒に指輪を選びに行って私はそれで充分……」
「いや、これは俺の身勝手な気持ちだが、結婚式の前に、そしてこの初めてふたりで迎えた聖なる日に紗凪にちゃんと俺の気持ちを伝えたいと思ったんだ」
聖さんのそんな強い想いを知って胸が熱くなってまた視界が揺らいでいく。
「Douzaine de roses。これはフランス語で十二本のバラを意味していて、ヨーロッパでは婚約式の朝、男性が女性に白い薔薇のブーケを贈る伝統があるんだ」
そんな言葉と同時にスッと私の前に差し出された白い薔薇のブーケ。
「十二本の薔薇には一本ずつそれぞれに意味がある。永遠、真実、栄光、感謝、努力、情熱、希望、尊敬、幸福、信頼、誠実、そして愛情だ」
誰がこんな素敵なプロポーズ予想が出来ただろう。クールな聖さんが私の為に考えてくれたプロポーズ。嬉し涙が頰を伝う。