エリート弁護士は契約妻への激愛を貫きたい
仕事帰り、駅で電車を待つ中、鞄の中に入れておいた携帯が震えた。
「紗凪、明日『ブロッサム』に十九時ね? 絶対時間厳守だからね?」
「うん、分かった」
「絶対に来てよ? 今回の男性陣マジで当たりだから!」
「はいはい。んじゃ明日ね」
それは中学時代からの親友である凛華からの電話だった。電話越しの凛華の声はとても弾んでいた。それもそのはず。明日の合コンのメンツはハイスペック男子が勢揃いらしいから。
私にそんな合コンの誘いがあったのは一昨日のことだった。行く予定だった女の子が急遽行けなくなったとかで、いわゆる欠員補充的な要員として呼ばれた。
いつもはこういう誘いはきっぱり断る私だけど、今回はほんのり恋愛したいモードの残り香があったのと、凛華の強引さに根負けしたという理由が重なって参加する運びになった。
合コンなんて何年ぶりだろうか? 元々、人見知りの私はそういう類いのものがあまり得意ではない。
ひとまず明日はハイスペック男子を観賞しながら楽しくお酒が飲めればいいかな……そんな風に考えていた。
「紗凪、明日『ブロッサム』に十九時ね? 絶対時間厳守だからね?」
「うん、分かった」
「絶対に来てよ? 今回の男性陣マジで当たりだから!」
「はいはい。んじゃ明日ね」
それは中学時代からの親友である凛華からの電話だった。電話越しの凛華の声はとても弾んでいた。それもそのはず。明日の合コンのメンツはハイスペック男子が勢揃いらしいから。
私にそんな合コンの誘いがあったのは一昨日のことだった。行く予定だった女の子が急遽行けなくなったとかで、いわゆる欠員補充的な要員として呼ばれた。
いつもはこういう誘いはきっぱり断る私だけど、今回はほんのり恋愛したいモードの残り香があったのと、凛華の強引さに根負けしたという理由が重なって参加する運びになった。
合コンなんて何年ぶりだろうか? 元々、人見知りの私はそういう類いのものがあまり得意ではない。
ひとまず明日はハイスペック男子を観賞しながら楽しくお酒が飲めればいいかな……そんな風に考えていた。