エリート弁護士は契約妻への激愛を貫きたい
そして次々に男性陣たちが目に飛び込んできた。

「まず座ってよ。何飲む?」

そう私に声を掛けてきたのは、茶髪に緩いパーマ、爽やかな笑顔が印象的なアメカジスタイルの私より若そうなモデル系イケメンの彼だ。

「はい、これメニュー表ね?」

「あ、ありがとうございます」

そして一番端っこの空いてる席に腰を下ろした私に、最後にそう声を掛けてきたのは甘いルックスに栗色の髪を靡かせながら大人な雰囲気漂わせるこれまたイケメンだった。

『今回の男性陣、マジで当たりだから』という凛華の言葉を思い出した。まさに納得のメンツだ。凛華のテンションが高いのもうなずける。凛華の後輩女子たちもすっかりイケメン達の虜のようだ。

なんて分析女子になりつつある私にイケメン達各々が自己紹介をしてくれた。

黒髪黒ぶちメガネのインテリ系イケメンの名は蓮城(れんじょう)さん。大手広告店勤務のエリートだとか。

モデル系イケメンの名は早瀬(はやせ)さん。都内で美容室を経営しているカリスマ美容師らしい。

そして甘いルックスの落ち着いた雰囲気のセクシー系イケメンの名は京極(きょうごく)さん。国際的に有名な一流ホテルを経営している財閥の御曹司だそうだ。

それにしてもすごいメンツで凛華の交友関係の凄まじさに敬意を示したくなるくらいだ。

というか、ここで浮かんだひとつの疑問が浮かぶ。
< 8 / 180 >

この作品をシェア

pagetop