エリート弁護士は契約妻への激愛を貫きたい
「そういえば、これ影山からだそうだ」
そう実感中の私の前に聖さんが差し出したのは水色のリボンで可愛くラッピングされた二十センチ角の白い正方形の箱だ。
「開けてみてくれ」
聖さんのそんな言葉にコクンと頷き、リボンに手を伸ばす。
「わぁ、可愛い」
中から顔を出したのは、苺と色とりどりのマカロンでデコレーションされた可愛らしいタルトのホールケーキで。その真ん中に飾られているチョコプレートには“聖様&紗凪様 ご結婚、おめでとうございます”と書かれていた。
どうやらこれは執事の影山さんからの粋な結婚祝いで、私たちが帰宅する前にマンションのコンシェルジュに預けていたらしい。契約結婚とは言え、やはり誰かに祝福してもらえるのは嬉しくて思わず、笑みが溢れる。
「今日は遅いから明日、食べる方がいいか? どうする?」
「せっかくなので今日、いただきませんか?」
「分かった。そうしよう」
「私、取り皿とか準備してきますね」
「ああ、頼む」
そして私はキッチンに包丁と取り皿を取りに向かった。
そう実感中の私の前に聖さんが差し出したのは水色のリボンで可愛くラッピングされた二十センチ角の白い正方形の箱だ。
「開けてみてくれ」
聖さんのそんな言葉にコクンと頷き、リボンに手を伸ばす。
「わぁ、可愛い」
中から顔を出したのは、苺と色とりどりのマカロンでデコレーションされた可愛らしいタルトのホールケーキで。その真ん中に飾られているチョコプレートには“聖様&紗凪様 ご結婚、おめでとうございます”と書かれていた。
どうやらこれは執事の影山さんからの粋な結婚祝いで、私たちが帰宅する前にマンションのコンシェルジュに預けていたらしい。契約結婚とは言え、やはり誰かに祝福してもらえるのは嬉しくて思わず、笑みが溢れる。
「今日は遅いから明日、食べる方がいいか? どうする?」
「せっかくなので今日、いただきませんか?」
「分かった。そうしよう」
「私、取り皿とか準備してきますね」
「ああ、頼む」
そして私はキッチンに包丁と取り皿を取りに向かった。