綺麗なブルーを描けません
おにぎりが降ってくる。

「もっと、考えてから、大事なことは口にしなね。柚葉さん、落ち込んでるよ」

あたしは、おにぎりを受け取る。

「そんな、どうでもいいことで。柚葉さんを叩きのめすようなことを言ったのは、許せないんだ。嫌だったら、親になんか、会わせなきゃいいだけなのに」

「でも…」

「そこ、柚葉さんが、こだわるんだったら、オレが説明してあげるよ。理解させる」

「そんなこと…」

柊くんの表情が険しくなる。

「それとも、そんなこと言いながら、自分がこだわってるの?親にも報告しないなんて、非常識だ。とか。…矛盾してると思わない?」

「…思う」
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