綺麗なブルーを描けません
「…落ち着いた?」

「…かなり。…これだけ漏らすだけで、こんなに楽になるんだな」

「だから、もっと早く言ってくれれば…聞くことしかできないんだけど」

腕を緩めて、フラフラしてる身体を歩かせる。

たまたまだけど、シーツとか、洗ったばっかりだったんだよな。

良かった。

思いながら、ベッドまで誘導して、めくった布団の下に、押し込む。

柊くんは、意識を失うみたいに、眠りに落ちた。

これでよし。

ちゃんと工作してるのかは心配だけど、そこまで責任は持てないからな。

「…で、どうするんだよ、あたし」

さすがにここにいたことが奥さんにバレた場合、あたしの立場も含め、マズいと思う。

でも、布団類はこれしかない。

床に転がって寝たら凍死しそうな季節だし。



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