綺麗なブルーを描けません
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目を覚まさせたのは、携帯の音。

あたしは伸びをして、画面を見る。

柊くんからのメッセージだ。

慌ててる。

ネットカフェにいるから大丈夫だよーって、返信する。

一回、泊まってみたかったんだ。

帰るんなら、鍵はテーブルの上に置いてあるから、鍵かけて、ドアポストに入れといて。

それもついでに送っておく。

きっと、あたしのメッセージを返してる場合じゃないような修羅場が起こってるに違いない。

「…まあ、あたしは悪くない」

時計を見ると、起きてもいい時間。

…お腹がすいたな。

ブースを出て、朝食を調達しに行く。

こういうの、ちょっと楽しい。

笑みを浮かべつつ、トレーを持って振り返って、誰かに当たりそうになった。

「あ、すいませ…」

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