綺麗なブルーを描けません
でも、柚葉さんて、こういうこと、めちゃくちゃ、し慣れてるんだろうなって。

思ってしまう。

きっと、当たってる。

今、証明してる。

察知して、逃げるスキすらなかったから。

「...紅茶の香りがする」

間近の、柚葉さんが、呟く。

ささやくようなその声に、完全に脳ミソがヤラレてしまう。

「...もっと早く、言ってくれたら良かったのに」

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