綺麗なブルーを描けません

解ける魔法


最寄り駅まで向かっていると、なんだか急に悪寒がした。

何?

考える。

今、誰かとすれ違った瞬間だった。

振り返る。

向こうも、振り返る。

綺麗な顔で、ニッコリ、微笑む。

え…?

柊くんのお兄さん?

何?あの笑み。

それに、どこに行くんだろう。

また、ゾクッってした。

あのヒト、苦手だ。
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