センパイの嘘つき
「おはよー柚月ちゃん」
「…おはよーございます」
先輩は毎日私を迎えに来た。
「先輩、寝癖ついてますよ」
「えっどこ!?」
私は背伸びして、ふわふわの髪の毛に触る。
私は先輩のこの綺麗な金髪が実は好きだ。
「ふっ」
「何笑ってんですか!」
「柚月ちゃん、俺の髪好きだよね。嬉しそう」
私は恥ずかしくなって手を離す。
バレてた…
「あーかわい、俺の彼女」
「っ…そういう恥ずかしいことさらっと言わないでください!」