センパイの嘘つき
人格が融合した先輩は、なんだかグレードアップしてる気がするけど…
私は先輩の両頬を、思い切り掴む。
「『最後』なんて言った罰!」
先輩の唇に、そっと自分のそれを重ねる。
どんな先輩でも、私はきっと好きになる。
傷つくことの怖さも、痛みも分かち合った先輩となら、乗り越えられるってわかるから。
きっと簡単な道のりじゃないけど、それでももう離さない。
これからは何度だって、大好きを伝えるから。
fin.