センパイの嘘つき
柳先輩
「えええ!なにそれ!なにその少女漫画的シュチュエーション!」
「やめてよ気持ち悪い!」
私は思わず大声をあげてしまい、慌てて口を閉じる。
目の前では私の唯一の友達、咲が目を輝かせている。
あのあと私は「お断りします!」と叫んで保健室から逃げた。
あの笑顔を思い出すだけで鳥肌が立つ。
私は忘れよう、と心に決めてメロンパンを頬張る。