センパイの嘘つき


顔に光が当たってることに気がついて目を覚ます。


朝。昨日、どうやって寝付いたのか覚えていない。


ただ、久しぶりにぐっすりと眠ることができた。


「先輩の、おかげかな」


せんぱい。


当たり前のように私の口から出るその言葉。


その響きだけで、不思議と心が落ち着く。

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