センパイの嘘つき


そこには、『新感覚、空飛ぶジェットコースター!』の文字が。


…大事なことを忘れていた。私、絶叫系無理なんだ。


自分で自分のバカさに嫌になる。遊園地って分かった上で了承したくせに…


「柚月ちゃん?」


先輩のまっすぐな瞳が私の罪悪感を突き刺す。


「…いいですね!せっかくですし」


「ほんと!?」


さよなら、この世界。私はきっと今日で死にます。

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