これはきっと恋じゃない。




......は?




何度聞いても、やっぱり先生の言っていることがわからなくて、頭の中が混乱している。




「えっと、ちょっと言ってる意味が…」




戸惑いながら話す私を先生は不思議そうな顔で見ている。




いや、なんでそっちが不思議そうな顔で見てるの…




心の中でツッコミながら、貰った封筒を手に、職員室の出口に向かう。




「あ、ちょちょちょ、待って!」




後ろから慌てた先生の声が聞こえてくる。




「なんで!?」




慌てふためきながら、先生に帰るのを阻まれる。




…いや、なんでって




「凪、お願い!」




大げさに顔の前で手を合わせて、助けてと目で訴えてくる。




「いやです」





間髪入れずに答える私に、




「ええ!?」




と大きな声を上げる。





ええって…





なんで私がそんなことをしなくちゃならないの






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