これはきっと恋じゃない。
先生は私の返事を聞いて弱ったなーと小さい声でつぶやく。
「どうしてもダメか?お前ら幼馴染なんだろ?」
最後の期待を込めて、もう一度たずねてくる。
けど、私の答えは変わらない。
「幼馴染は関係ないじゃないですか」
「だって、波積のお母さんが言ってたんだよ。
波積はお前のことだけは信頼してるから、お前と同じクラスでよかった~ってさ。」
「だから、俺の言うことは聞かなくても、凪の言うことは聞くかなーって」
とブツブツ言いながら、頭をかく。