これはきっと恋じゃない。





「まあ、残りのやつは尊弥から借りてよ」



言いながらそっちを向くからつられて隣を見る。




「あ?」




背中を背もたれにつけてちょっとけだるそうな感じの態勢で座ってスマホをいじっている。




視線は移すことなくスマホに落としたまま。





...なんか、機嫌悪い?




私と話す時とは声のトーンが違う気がする...





「南都が教科書忘れたんだって」



海斗くんは気にせず続ける。






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