これはきっと恋じゃない。





『泊まったから』


そう書く尊弥の横顔は申し訳なさそう表情に見える。



...ああ、それで教科書見せてくれてるんだ


自分のせいで私が教科書忘れたからって、そのお詫びみたいな気持ちなのかな



ほんと、律儀だよね...




昔から、弱っちいとーやを助ける度に

「今度は僕がみなちゃんを守るんだ」って。




言ってはいたけど、

実際に助けてもらった記憶はないけどね




頑張ろうって張り切れば張り切るほどから回って、半泣きしてた気がする...





ダメダメじゃん、とーや


なんて、思い返してちょっと笑えてくる。






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