これはきっと恋じゃない。
「なんでこうなった……」
帰り道、気づけば、足元に伸びる影さえも肩を落とし沈み切っているように見える。
私は手に持った茶色い封筒を見つめながらため息をつく。
どうしようこれ…
プリントを届ける役目は、家が隣、幼馴染、そんな理由で今までも何回と頼まれてきた。
届けに行くと決まって、彼のお母さんが受け取ってくれていたし、彼に直接的な関りはなかったからよかった。
でも今回のは話が違う。