これはきっと恋じゃない。





「なんでこうなった……」




帰り道、気づけば、足元に伸びる影さえも肩を落とし沈み切っているように見える。






私は手に持った茶色い封筒を見つめながらため息をつく。






どうしようこれ…





プリントを届ける役目は、家が隣、幼馴染、そんな理由で今までも何回と頼まれてきた。




届けに行くと決まって、彼のお母さんが受け取ってくれていたし、彼に直接的な関りはなかったからよかった。







でも今回のは話が違う。






< 15 / 180 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop