これはきっと恋じゃない。





「うちなら、大歓迎。

どうせ尊弥のこともあるんだし、それならいっそうちに居たらいいじゃないって」




「ねー」とお母さん同士が声をそろえる。




「...え」


それを聞いてもなお困惑する私たち。


それとは裏腹にすっきりしたって感じでまたご飯を食べ始めるお母さんたち。




...理解が追いつかない



「ちょ、ちょっとまって」




そう言うのがやっとなくらいいろんな情報が頭の中で入り乱れてる。





...えーっと



「まず、お母さん...

海外出張になったの?」




「うん」




ご飯を頬張りながらの軽い返事。





「どこに」




「シンガポール」







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