これはきっと恋じゃない。
「ごめんね、
南都のこと決めかねてて...」
今回ばかりは申し訳なさそうな顔をする。
「でも、
南都に違う意見出されても、お母さん困っちゃうもん」
ってすぐに開き直って笑いだす。
「...」
ほんと、お母さんってこういうところある...
加えて
「そういうことで、うちの南都をよろしくね」
なんて話を終わらせようとする。
「ちょっと待って」
そっちの話題にはまだ触れてないから!
本日二度目のストップをかける。
「えーなに、まだ何かあるの」
お母さんは何か小声でぶつぶつ文句を言っている。