これはきっと恋じゃない。
「荷物置いたら下来いよ」
張り切る私とは裏腹に、沈んだ声で言い残して部屋を出ていく。
バタン
彼がいなくなった部屋に1人。
なんだか変な感じがする。
小学生の頃に見たいろんなものがぐちゃぐちゃに散らかってたあの部屋とは思えない。
黒が基調にされたシックな部屋。
「あ…」
カーテンの隙間から私の家の明かりが見える。
いつもなら電気がついてるはずの私の部屋は当然だけど真っ暗。