これはきっと恋じゃない。
「何ですか、これ」
なんとなく想像はできているけど、あえて聞いてみる。
「波積へのプリント」
間髪入れず、相変わらずのにこにこ顔で言う。
......やっぱりね
先生はこれで安心だと言わんばかりの緩みきった顔で続ける。
「いやー、凪が波積のお隣さんでよかったよ。
波積あんまり学校来ないだろ?卒業とかいろいろあるしなー、心配してたんだよ。
でも、凪がいるなら大丈夫だ。何とか説得してあいつを連れてきてくれ」