はちみつ・lover 2~夏はまだまだ終わらない!?~
~その頃の二人~

渚side

「葵、何食べる?」

「えーっと、タコ焼きがいいな」

俺はあいつを放っといて海の家に葵と来て

いた。葵は俺より9歳年上の26歳。だけど俺

は葵をずっと、ずっと女として意識してき

た。それなのに、葵は・・・

「葵さー、マジであいつと別れちゃえ

ば?」

「なっ、何て事!」

葵は俺の言葉に驚いて目を見開いている。

こんな色っぽくて綺麗なのに、何もあんな

遊んでそうな感じの男じゃなくても。俺の方

が絶対男としても一人の人間としても価値は

高いと思う。

「私はね、本気で彼の事が好きなの。これ

は絶対譲れないんだ」

葵がほんわかした笑顔でそんな事を言うか

ら、顔には出さないけど心の中は複雑だっ

た。


・・・俺の方が、ずっと前から葵の事好き

なのに。
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