はちみつ・lover 2~夏はまだまだ終わらない!?~
葵さんが好きだ。葵さんの全部が欲しい。

そんな葵さんへの甘い欲を抑えられないま

ま同時にグッタリと倒れ込んだ。

「あぁ~、何か疲れちゃった。飛鳥のせい

よ」

「すみません、葵さん」

何か、初めて葵さんの本心の「好き」を聞

いた気がする。俺は葵さんへの愛しさで胸

がいっぱいになった。


「お二人さん」

「うわっ!?」


すっかり夢中になってキスを交わしている

と、渚がいきなりドアを開けて入ってきた。

「何だよ。ノックくらいしろよ」

こいつ、もしかして全部見てたのか?

妙にニヤついている渚を見る限り、そんな

気しかしなかった。

「だってさ、俺夜から部活の合宿なんだ

よ。だから俺の家まで送って」

「・・・っはぁあぁああ~~~!!??」


相変わらず、こいつは俺の事を舐めてる。俺

をパシリに使うのはやめろ。誰が送ってな

んてやるか!
< 25 / 26 >

この作品をシェア

pagetop