亡霊
家の前まで送って貰ってキスもした。


怖い事なんかない。

 不安もないーーー


 「きゃっ!!」 


玄関に、いる黒い影に息を呑む。



「ねえーーーー



どうして、アキを殺したの?」




なんでーーー?



なんなの? 

  「意味がわからない。


なんなの?家まで押し掛けてきてーー



怖いんだけどーーーッッ」



怖い、どっか言ってよ!



ーーーーーグサッ




「そう、どっか行ってよーーー




あの女のとこに、、






逝けよーーー」






私は、笑いながら彼女を刺した。




グチャーーーー





グチャーーーー





「ダメだよ、莉乃も気づかないんだから言っちゃーーー




莉乃を傷つける奴は、私が許さない」




ナイフを奥深く、心臓に刺す。



ピクリ、とも動かない彼女の目は、、




笑っていたーーーー。




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