天ヶ瀬くんは甘やかしてくれない。



「あー、それなら心配いらない。
今ももしか欲しくないし」


な、なんかこうもさらっと心臓に悪いこと言われると身が持たない。

でも、それって今だけで、これから先はどうなるの?

わたしに飽きたら、すぐ他の女の子のところいっちゃうんじゃないの?

……天ヶ瀬くんのことだ、ありえそう。


「はぁ?ほんとかよ、信用ならねーな。今とか、これから先はどうなんだよ?」

そうだそうだ…!よくぞ聞いてくれた愁桃…!これから先どうなんですか、天ヶ瀬くん…!


「……さぁ?これから先なんて俺にもわかんないし」

が、ガーン……!
それはちょっとどころかだいぶショックな返しだ……。


「けど、たぶんもも以外ありえないと思うけどね。自分が思ってる以上にこの子にハマってるみたいだから」

フッと笑いながら、まるでこれで満足した?みたいな顔をしてくる。

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