天ヶ瀬くんは甘やかしてくれない。
好きだったんだよ、天ヶ瀬くん。
天ヶ瀬くんと付き合い始めたから1週間くらいが過ぎようとした。
今はお昼休みで、お昼を食べ終えて、天ヶ瀬くんと2人屋上でまったり過ごしている。
お昼休みだっていうのに、屋上にはわたしたち以外誰もいない。
みんなお昼は教室か、ランチルームで過ごす人ばかりだからかな。
2人で壁にもたれかかって、横に並んで座る。
眠いのか、ふわっとあくびをして、わたしの肩にコツンッと頭を乗せてきた。
「眠いの?」
「……うん、眠い」
ほんとならわたしが天ヶ瀬くんの肩にコツンッてしたかったのになぁ。
なんて、どうでもいいことを考えていたら。
さっきまで眠そうにしていた天ヶ瀬くんが、ふと思いついたことをわたしに聞いてきた。
「……ももってさ、いつから俺のこと好きだったの?」
「え……い、いきなりどうしたの?」