天ヶ瀬くんは甘やかしてくれない。
「やめてって言いたいんだ?けど、残念。やめるわけねーじゃん。それにここに来たってことはそっちもそういう気があるってことじゃねーの?」
「ち、ちがっ……」
否定している間にも、リボンが外されて、ブラウスのボタンに手をかけられた。
そして、手に持っていたスマホも取り上げられてしまい、これで完全に助けを呼べなくなってしまった。
「さーて、じゃあこれから楽しませてもらおうかな」
首筋に顔を埋められて、もうダメだって、身体に力を入れて、ギュッと目をつぶったときだった。