天ヶ瀬くんは甘やかしてくれない。
こんなにも違うんだ……。
「い、痛いよ、天ヶ瀬くん……っ」
「何言ってんの?まだ足りないし」
たぶん……いや、絶対。
天ヶ瀬くんは独占欲ってやつが強いと思う。
気づいたら首筋から、かなり際どいところまでたくさんキスを落とされた。
「もう……ダメだってば」
わたしが止めても、なかなか止まってくれなくて。
「俺が満足するまで離さないから」
結局、天ヶ瀬くんの気がすむまで、されるがまま。
見えるところから、見えないところまで。
わざと隠しきれないところにもつけてくるから。
次の日、わたしは制服のボタンをきっちりいちばん上まで閉めることになったのは言うまでもない。