天ヶ瀬くんは甘やかしてくれない。
ちょ、ちょっと、わたしでは手が負えないんですが…!
「そーだ。次に会うとき、フリフリしたやつとポニーテールしてきてよ」
「そ、それは…天ヶ瀬くんがオオカミになるということでしょーか?」
もしかしたら、わたし食べられちゃうかもしれない。
「さぁ?どーだろ。ももがなってほしいならなってあげよーか?」
「い、今は遠慮しておきます」
こうして、天ヶ瀬くんは結局ネコにはまったく触れず。
わたしがネコと遊んでいても、こっちには近づこうとせず。
ひたすら飲み物を飲んで、たまにうとうとしながら眠そうにしていたり。
だけど、早く帰ろうとかは言ってこなくて、満足するまでネコと遊んだ。