天ヶ瀬くんは甘やかしてくれない。
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天ヶ瀬くんの邪魔が入りながらも、もう少しで日誌が書き終わりそうになったとき。
「そういえば…天ヶ瀬くんって何が好き?」
「……いきなりどーしたの?」
「いや、わたし天ヶ瀬くんのこと何も知らないなぁと思って。せっかくだからいろいろ聞いてみたくなったの」
「なにそれ」
よーく考えてみたら、わたし天ヶ瀬くんのなにを知ってるんだろう?と。
好きなものとか、嫌いなものとか、簡単なことだけど全然知らないことに今さら気づいた。
「質問するから答えてほしいなぁ」
「……そんな知りたいことある?」
「あるよ!好きな人のことなら何でも知りたいもん」
「んじゃ、なんでもどーぞ」
よし、そうと決まればたくさん質問していこう!